[日常でもできる]ロジカルシンキングの鍛え方をプロが解説

問題解決能力

職場でも日常生活においても、常に自分の感情と向き合って冷静に対処することが求められています。でも、つい気持ちが抑えられず感情的になってしまい、うまく事が運ばずに結局後悔することがよくありませんか?

特に予想外のことが起きると、衝動的に行動することが多く、自分自身のコントロールが難しくなってしまうことがあります。

自制心を強くしたい、もっと効率よく的確な判断をしたい……そんな悩みの迷路に入り込んでしまったあなたにとって今必要なのは、「ロジカルシンキング」です。

はじめにロジカルシンキングの基本を理解した上で、次に実践レベルに到達するための鍛え方の基礎を学んでいきましょう。

そもそもロジカルシンキングとは何?

問題解決能力

書店に行くと「〇〇シンキング」というタイトルがついている本が数多く並んでいます。

クリティカルシンキング、ラテラルシンキング、トリプルシンキング、ヴィジュアルシンキング……カタカナ語ばかりでハードルが高い感じがするかもしれません。

一般的に最も見聞きして馴染みがあるのは、「ロジカルシンキング」ではないでしょうか?

ロジカルシンキングの意味

ロジカル(logical)は「論理的な、理にかなった」という意の英語の形容詞です。シンキング(thinking)は名詞で「思考、考え」を意味します。直訳すると「論理的思考」、「論理的な考え方」です。

ロジカルシンキングをわかりやすく説明すると、ものごとを体系的に整理して筋道を立てて、矛盾なく考える思考法のことです。

ロジカルシンキングは、様々なビジネスシーンで活用されています。コミュニケーション、商談、プレゼンテーション、文書作成、企画立案、問題解決など、ロジカルシンキングが活かされる場面がたくさんあります。

ロジカルシンキングはビジネスの場で不可欠な思考法の一つです。

主観的な視点だけで進めると、思い込みが多い分、どうしても仕事上のミスを引き起こす可能性が高まります。ロジカルシンキングに基づいて客観的に物事を見つめる目さえ備われば、状況を正確に把握できてミスの防止にも役立つのです。

論理的にものごとを捉えて、適切な解決策を探っていくロジカルシンキング。

ぜひ身につけて、今日からのビジネスライフを充実させていきましょう。

ロジカルシンキングを鍛えたい! その目的を明確にしていますか?

問題解決能力

普段からロジカルシンキングができていないと自覚しているなら、今すぐロジカルシンキングを鍛えたいと強く願うのは当然のことです。しかし、あなたはいったい何のためにロジカルシンキングを身につけたいと思っているのでしょうか?人気のある思考法だからですか? それとも他の人がやっていることだし取りあえず試してみようと考えましたか?

実のところ、目的がはっきりしないままロジカルシンキングを鍛えようとしても、無理が生じてしまい、よい結果は見込めません。やみくもに目的もなくロジカルシンキングを学ぼうとすることは、字義どおりロジカル(論理的)な考え方ではないのです。

何のために学ぶのか、学ぶことによってどんな未来を手に入れたいと願っているのか、あなたのビジョンをできるだけ具体的にクリアに描くようにしましょう。アイデアやイメージが明確になればなるほど、ロジカルシンキングを鍛えたいというモチベーションに直結していきます。

あなたの思いを家族や友人に話してもいいし、もし支障や抵抗があるなら、自分のノートやメモに書き出しても構いません。ロジカルシンキングを鍛える目的を最初に明らかにすることが、本当の意味でロジカルシンキングを学んでいく第一歩なのです。

ロジカルシンキングを鍛えるための3つの心得

問題解決能力

ロジカルシンキングにより論理的に考える癖がつけば、客観的にものごとを見られるようになります。そのおかげで、分析する力が向上し、問題点の原因解明や解決までの筋道を立てやすくなります。また、自分の考えや意見を誰に対してもわかりやすく伝えられるようになり、コミュニケーションが円滑に進みます。

メリットが多いロジカルシンキングですが、あくまで論理的に考えて分析する思考メソッドに過ぎません。前提条件に潜んでいる問題点を発見したり、論理自体の妥当性を確かめたりすることには向いていないのも事実です。前提そのものが間違っていると、途中のプロセスがいくら論理的であっても、適切な結論に辿り着くことができなくなります。

このようなマイナス点を補って「ロジカルシンキング」の真価を100%発揮させるためには、もう一つの思考法「クリティカルシンキング」も併せて身につけなくてはいけません。

クリティカルシンキングは「批判的思考」と訳されますが、そもそもの前提を客観的な視点で疑う考え方です。「ロジカルシンキング」にクリティカルシンキングの要素をうまくマッチングさせて活用するには、以下の3つの基本姿勢が求められます。

ロジカルシンキングを鍛える方法① 自分の認知の偏りに気づく

現在考えていることが本当に正しいのか検証するために、「なぜ」「どうして」といつも疑問を持つことが大切です。

人は誰でも、思考の癖があります。知らず知らずのうちに偏見や思い込みを持っています。残念ながら、自分ではその認知の歪みになかなか気づかないのが実情です。

「自分の認知に偏りがある」、「自分の主観かもしれない」といつも認識して、自分が出した論理展開に問題がないか強制的に自問する習慣を持ちましょう。

体に染みついてしまった考え方の癖や傾向に改めて気づかされ、これまでに発想もしなかった着眼点を引き出せるようになります。

ちなみに、新しい発想を創り出すヒントとして活用できるのが「オズボーンのチェックリスト」です。1つの事柄に対して、9つの視点から考えを巡らせて発想を促す手法です。

転用: 他に使い道はないか?
応用: 他からアイデアが借りられないか?
変更: 形や機能を変えてみたらどうか?
拡大: (長さ/高さ/時間/強さなど)大きくしたらどうか?
縮小: (サイズ/重量など)小さくしてみたらどうか?
代用: 別のもの(人/場所/材料/成分/過程など)で代用できないか?
置換: 順番(要素/位置/配列/スケジュールなど)を入れ替えてみたらどうか?
逆転: 逆/正反対にできないか?
結合: 結合/組み合わせしたらどうか?

9つの視点を用いれば、固定観念を大きく打ち砕いて発想を多方向に転換できます。今後あなた自身の思考法を鍛える時に役立ててみてはいかがですか?

ロジカルシンキングを鍛える方法②自分は誤っている可能性があることを前提にする

今ある考えをよしとせず、「自分は間違っているかもしれない」という視点を常に持ち続けるようにしましょう。自分の考えを正当化するための根拠やデータを無理やり探し出す必要はありません。

何より大事なのは、「間違っている」「不正解である」ことを前提にしてものごとを考えることです。もし自分の考えの中に"不明瞭な"ことばやフレーズがあるなら、要注意です。

例えば、「強化」「方向性」や「多い・少ない」など、抽象的なイメージを持つ曖昧なことばを使っていませんか?一つでも抽象的なワードを見つけたら、まず疑うことから始めるべきです。

情報自体が信用に値しないかもしれないし、根拠としている情報や事実が少なすぎて一般論になりにくい恐れもあります。根拠の真偽を調べたり、詳しいデータを引用したりして、状況や程度を具体的に示すようにしましょう。理想のロジカルシンキングを目指すには、自分を疑う目を養うことが肝心です。

ロジカルシンキングを鍛える方法③ 何のための行動なのかを日頃から意識する

行動する時は「何のために行なうのか」を常日頃からはっきり意識しましょう。「そもそも何のために考えるのか」「ゴールは何か」を見失うと、思考の途中で迷子になったり、本来の目的から外れたりする危険性があります。

決して考えること自体が目的化してしまわないよう、「何のためなのか?」と普段から欠かさず自分に問いかけるようにしましょう。根本的な課題を発見し本質的な解決策を見い出すことが最大の目的であることを決して忘れないようにすることが、ロジカルシンキングを実践していく上で必須条件となります。

仕事だけでなく、日常生活においても、いつも目的意識を持ちながら目標設定することをお勧めします。目の前の小さなゴールから、中期・長期の大きなゴールまで、細かく目標設定することを習慣化してみるといいでしょう。

歯磨き

・目的: 虫歯予防、口臭予防
・小目標: 1日3回歯磨きする
・大目標: 虫歯/歯周病なく、一生健康な歯を保つ

SNS利用

・目的: 新しい情報を入手
・小目標: 1日朝夜にInstagramとTwitterを見る
・大目標: SNSマーケティング戦略を学ぶ

実際に利用できるロジカル思考のフレームワーク4選

問題解決能力

論理的に解決策へ導くロジカルシンキングにおいて、集められた事実や情報を整理分類してまとめるために、「フレームワーク」を使うと大変便利です。

フレームワークとは、事実や情報をパターン化して落とし込み、共通して用いることができる枠組みのことです。フレームワークに分類して当てはめることで、誰でも論理的に思考できるようになり、全体像が掴みやすくなります。

ロジカルシンキングには代表的なフレームワークが4つあります。

ロジカルシンキングのワーク
・MECE
・ロジックツリー
・演繹法
・帰納法

ロジカルシンキングのフレーム① MECE(ミーシー、またはミッシー)

「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の略語で、直訳すると「お互いに重複せず、全体に漏れがない」です。普通は「漏れなく、ダブりなく」と訳されます。ものごとを整理する時、ある部分がダブっていたり、逆に抜けていたりすることはありがちです。抜け漏れをできる限り防止するための基本がMECEです。

MECEでは3つのステップで分析していきます。

・大きな目的を設定する
・要素を洗い出す
・洗い出した要素を細分化する

【MECEの具体例】

  • 「男性、女性、子供」(ダブり有り)  → 「男性、女性」が正しい
  • 「20代、30代、40代、50代以上」(モレ有り)

 →「20歳未満、20代、30代、40代、50代以上」が正しい

ロジカルシンキングのフレーム② ロジックツリー

ロジックツリーは、問題や課題をツリー(樹木)型に分解して広げていき、最適な答えを見つけるためのフレームワークです。大きな木が枝分かれして小さな葉をたくさんつけるようなイメージで分解していき、思考を整理します。

ロジックツリーには大別して3タイプあります。用途に応じた使い分けをしましょう。

What(要素分解)ツリー:  問題の全体を捉えて、部分や要素に分解する
Why (原因究明)ツリー:  問題を引き起こしている原因を究明する
How (問題解決)ツリー:  問題に対する解決策や改善策を洗い出す

ロジカルシンキングのフレーム③ 演繹法

演繹法はアリストテレスが提唱した手法で、3段論法とも呼ばれます。一般論やルールを観察事項と結びつけて結論づける方法です。

・一般論:緑黄色野菜には栄養がある
・観察事項: ニンジンは緑黄色野菜である
・結論:ニンジンには栄養がある

なお、大前提となる一般論やルールについては、皆が納得できる事実であることが求められます。

ロジカルシンキングのフレーム④帰納法

帰納法は複数の実例の中から共通点を見つけて結論を導き出す論理展開のパターンです。長年の経験に基づいている経験則や、大量のデータから推察する統計学も、帰納法がベースになっています。

・実例①:  いちごにはビタミンが含まれる
・実例②:  みかんにはビタミンが含まれる
・実例③:  りんごにはビタミンが含まれる
・結論:    フルーツにはビタミンが含まれる

帰納法で到達する結論は「仮説」であるため、実例が少しでも多い方が正当性が高まります。

ロジカルシンキングを鍛えてトラブルに負けない力を身につけよう

ロジカルシンキング

ここまでの内容で、ロジカルシンキングの基本的な知識とフレームワーク、さらにロジカルシンキングの弱点をクリティカルシンキングで補強しながら鍛える手法について理解ができました。

ロジカルシンキングをビジネスや日常生活で適切に応用できれば、たとえトラブルが発生しても冷静に迅速に適確な対処ができるようになります。

ただ理解することと実践できることとは全く別物です。知識を得るだけでは本当に体得したことにならないのが現実でしょう。自分の頭の中で論理的思考が身について自然と使えるようになるまでには、この先地道なトレーニングが必要です。

自分の力で学んだり鍛えたりしたつもりでいても、実際に評価や判断に主観が入りやすいため、残念ながら独学ではどうしても限界があると考えられています。相当な時間や労力をかける割に独学は成果が上がりにくいという声もよく聞きます。

ここで改めて質問です。

ロジカルシンキングについて、あなたは今何か問題を感じていますか?

【例】
・自分で頑張って学んできたのに効果を感じられない
・どんなトレーニングをすればいいかわからない
・ロジカルシンキングができているのか自分で判断できない
・フレームワークを仕事でどう活かすのかわからない
など

問題点や不安感を一気に解消するなら、客観的に分析してアドバイスしてくれる専門家と一緒に学びを進めていきましょう。あなたのニーズに合わせた最適なトレーニングが効率よく受けられます。できるだけ早くロジカルシンキングを身につけてビジネススキルをアップしたい方は、ライフデザインに是非お任せください。

ご予約/お問い合わせ

    お名前(必須)
    問い合わせ内容(必須)
    都道府県(必須)
    メールアドレス(必須)
    お問い合わせ内容

    この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます

    よかったらシェアしてね!
    • URLをコピーしました!
    • URLをコピーしました!